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「風の旅人」38号 FIND the ROOT 彼岸と此岸 時の肖像

「風の旅人」38号
FIND the ROOT 彼岸と此岸 時の肖像

人間社会は“時”を標準化するために時計を使用するが、人生という“時”は、人それぞれの記憶で計るしかない。 人は自分の理解を超えた異質なものと深く関わるたびに、自分の時と世界を広げ、変化していく。 その変化の一つ一つを、人は、自分の経験として記憶できる。

人は、時計や自分の経験で計れない“時”があることも知っている。 樹木の年輪や、地層や、皺を通じて、人は、そこに到るまでの変化や、関係や、未来を察し、時全体を、重層的な一枚の画としてイメージすることができる。 人は、そのイメージを、世界のリアリティとして記憶できる。

世界の各部分は、どれ一つ単独ではなく、存在のための仕組みを他から受け継ぎ、他に引き継ぎながら、過去と現在と未来に跨って存在している。 人は、そのように連続と連結によって、世界が構築されていると認識し、全体の一部として自分の活動を位置づけ、記憶できる。

時は、部分と全体に跨り、過去と現在と未来に跨っている。 この世の物事は、何一つ単独に存在せず、一方から他方へと跨る“時”とともに存在しており、異質なものとの相互作用で変化していくことが定められている。

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