そんなハーブなお話

[ インフルエンザなんてコワクない〜リコリスで免疫アップ!?〜]

ライム:・・・ゴホゴホ。

カリン:ライムなに咳きこんでいるの?

ライム:いえ、ゴホゴホ。・・・風邪かなあ・・・。新型インフルエンザだったらどうしよう?

カリン:さっき食べたビスケットが喉につかえているだけじゃないの?ライムって心配性なんだから。それにこの冬には風邪を引かないようにって、ずっとペパーミントティーとエキナセアティー飲んでいたじゃない。

ライム:それもそうですね。でも・・・。 (カリンはいいですよね、お気楽で!)

カリン:大丈夫だって。あんまり神経質になるとかえってだめよ。ミントティーの威力を信じなさいって。それとね、リコリスもいいわよ。ほら甘草のことよ。知ってるよね、・・・知らなかったらいかんぞう、な〜んちゃって。

ライム:・・・ぶるっ、さむ〜!それに知っています。ハーブティに甘みが欲しいとき、お砂糖代わりにリコリス使ったことあります。あ、でもそうですね、リコリスは喉や咳にもいいですものね。

カリン:うん、甘草って漢方など薬用として古くから知られているけど、ハーブとしては意外と見近かに感じられていないみたい。 甘みがとても強くて(砂糖のおよそ50倍)、低カロリーだからちょっと変わったダイエット甘味料としても使えるわね。それになんと言ったって、薬効がとても高い! 気管支炎やのどの痛み、咳にもいいし、ウィルス対策にバッチリよ。おまけに免疫力もアップ!

ライム:はい、さっそくブレンドティーにして飲んでみます。カリンの肝臓にもいいですよ。

カリン:しっ、大きな声で言わないでよ、まるでわたしが飲んべえみたいじゃない。

ライム:(えっ、違うとおっしゃるのですか???)

カリン:でも肝臓にはかんぞう(甘草)!というのは本当です。  


[ リコリス(甘草)LIQURICE ]
豆科の多年草で、利用する部分は根(一部根茎)。薬効の高いハーブとして古くから知られる。根に含まれるグリチルリチンは砂糖の約50倍の甘さがあり、食品、薬品、飲料、リキュールなどの甘味や香り付けに利用される。 グリチルリチンは、副腎皮質ホルモンの分泌を促すので、肝臓機能障害、炎症、アレルギー、胃炎、リウマチ、膀胱炎などにも良いとされ、免疫力を高める作用がある。美白作用をもち、化粧品などにも使われる。 ただし、血圧を上昇し、また、低カリウム血症、浮腫などの副作用もあるので多量に用いらないようにする。

[ ペパーミント PEPPERMINT ]
数あるミントのなかで、一般的に使われ薬効が高いとされるのがペパーミント。味やその清涼感が爽やかで日本人にもなじみやすいハーブの一つ。 消化を促進し、胸やけや胃の痛みなどを緩和する。殺菌、鎮静、抗ウィルス作用のほか、虫除け効果もあり安眠を導く。

[ エキナセア ECHINACEA ]
北アメリカ原産のキク科の多年草で、先住民たちに万能薬として古くから利用されて来たハーブ。蛇に咬まれたり、風邪や傷口などの炎症や痛みにその根を噛んだという。 特に免疫力を高める効果があることで知られ、抗ウィルス作用、抗生作用もあり、感染症の治療などにも使われている。