
「風の旅人」36号
FIND the ROOT 永遠の現在 時と転
砂漠の中を歩きながら、砂嵐に巻き込まれると、視界がきかず、混沌とした世界に感じられるが、全体を眺め渡せる場所に出ると、局面ごとの様相や、動きの方向性が見えてくる。
時代や社会の急激な動きの中に巻き込まれると、視界の中に飛び込んでくる物事に意識がとらわれ、混沌とした世界に感じられるが、そこから距離を置くと、様々な関係性が見えてくる。
世界が混沌に見えたり、秩序的に見えたりするのは、どこを、どう切り取るかという意識次第である。意識が変わると、視点が変わる。視点が変わると、世界が変わる。