「風の旅人」37号
FIND the ROOT 永遠の現在 時と悠
社会で流行の“新しさ”を次々に追いかけなくても、自分の感覚に従って付き合っていくと、世界は常に新しい。
悠久の時の中で物事の移り変わりを眺め渡すと、平穏な状態が続くことはなく、暴風や荒波が来るのは自然のこと。 時おりめぐってくる試練に対して、自分を整え、乗り越えていく姿にこそ、人間の本分が現れる。
苛烈極まりない逆境にめげず、生き続けてきたものに触れると、自分の悩みが小さく感じられ、謙虚で心伸びやかな状態となり、自らの来し方行く末への想いが、悠々としたものになる。