日本に野生する桜を代表するのがヤマザクラ(山桜)です。
昔から歌人に詠まれてきたほとんどがこの種のようで、
奈良の吉野山や、京都の嵐山など日本の各地に名所を残して古くから親しまれてきました。
その品種は数えられないくらい多いようですが、一般的に関東地方の花見でよく見られるのはソメイヨシノ(染井吉野)だそうです。
江戸の末期に染井村(現在の駒込駅から染井墓地あたり)の植木屋が売り出したのがきっかけで江戸市中に広まっていったと言われています。
「春」と言えば“桜とくるように、日本人の心とまで言えるほど親しまれている桜の木ですが、ところ変わればそれも随分と違ったものになるようです。
ドイツでは−桜の木の下は不気味で、月夜の晩は得にうす気味悪く、死者の魂も漂っている−とそんな話しを聞いたことがあります。
いずれにしても桜の木は何か特別人の心を引き寄せる力があるのかもしれませんね。