[ザクロ]
学名:Punica granatum
和名:ザクロ(漢名は石榴)
古代から豊穣と子孫繁栄、不死のシンボルとされてきたザクロ。ザクロをモチーフにした建築物の装飾や絵画は、世界中で見られる。花はスペインの紋章として用いられている。
ザクロといえばあのなんともユニークな形と、不規則に避ける実が有名だが、6月〜8月頃には、色鮮やかな深紅色の美しい花を咲かせ、庭木や鉢植えとしても親しまれている。 ねじれて瘤のある枝ぶりなど、大変味わいが深く、エキゾチックで和洋問わず、どんな庭にも似合う。
ザクロの原産はイランと周辺の西南アジア一帯。日本にはシルクロードを渡って平安時代に、薬用目的で渡来。 幹や根の皮にはアルカロイドが含まれており、体内の寄生虫駆除でよく使われた。ザクロは花や葉、果実、根のすべてにおいて、様々な疾病に幅広く利用されている。
一時期、女性ホルモンが含まれているとしてザクロの健康食品が流行ったが、女性ホルモン・エストロゲンが含まれるのは種子の部分、果汁には含まれていない。 女性ホルモンの効果を期待するなら、黒ザクロの種子が使われているかどうかが選ぶポイントになる。(女性ホルモンが作用する疾病を持つ場合、採りすぎに十分注意が必要である。
花言葉・・・円熟した優美、子孫の保護、愚かしさ