[諸葛菜]
学名:Orychophragmus violaceus
和名:オオアラセイトウ
春先になると、道端や土手、空き地などに、群生して花を咲かせる姿をよく見かける。 花は知っていても意外と名前を知らない人が多いかもしれない。
一般的にはハナダイコン(大根と同じくアブラナ科、花が大根に似ていて美しい)の名で呼ばれる事がことが多く、ムラサキハナナ、紫金草(しきんそう)などの別名がある。
漢名の諸葛菜は「三国志」の登場人物である諸葛孔明(しょかつこうめい)が食用に栽培を推奨したため、その名がつけられたとする説がある。
中国原産で日本には観賞用または油を採取するために、江戸時代に輸入された。 ヨーロッパ南部にも帰化しており、エリザベス朝時代には花の芳香がすばらしいため、貴婦人たちがこぞって寝室などに活けたという。
1年草だが繁殖力がとても強く、種が散布され同じ場所に定着しやすく、空き地などで群生するのをよく見かける。
花期は3〜5月で薄紫や紫色の小さな花(よくみると、細い文様がある)をつけ、高さ20〜60cmまでの直立する茎をのばす。
群生する姿は、みごとな紫色の絨毯を敷きつめたようにも見え、とても美しい。 素朴で馴染み深い姿が、子供時代に思いを馳せ懐かしさを感じさせる。
花言葉・・・知恵の泉